Xで、オディロン・ルドン展が岐阜県美術館で開催されるというポストを見てから、ずっと行きたいなぁと思っていた。
でも、岐阜の所在もあやふやで、どういっていいかすらわからない。
(岐阜に空港がないことすら知らなかった)
オディロン・ルドン展のポストが次々に上がる度に、行きたさが募った。
ちょっと待てよ、と。
行きたいときに行くべきじゃないのか?
見えるうちに観たいものを見るべきじゃないのか?
そんな、天使の声なのか、悪魔の声なのかがささやいた。
行くよね、そんな声が聞こえてきたら(笑)
お金のこと?!知るか!
そんな勢い余って、岐阜への旅行が決まった。
調べたら、飛行機で行く場合、中部国際空港へ飛んでから、そこから電車で岐阜へ向かう感じが一般的みたいだった。
予約してから、当日まで楽しみで仕方なかった。
オディロン・ルドン展ももちろん楽しみだけれど、初めての土地に行くというだけでも、幾分かワクワクする。
当日、鹿児島空港から中部国際空港までの便が、遅延していた。
1人での飛行機はもう慣れてしまった。
初めて乗ったときは、高所恐怖症で、離陸の時、失神しかけたというのに。慣れとは恐ろしい。
中部国際空港までは1時間20分くらいだっただろうか。
乗ってすぐに寝てしまい、機内サービスの飲み物ももらっていない。まぁいいか。
着いたら、トイレを済ませて、荷物をうけとる。
空港から、岐阜までは、JRだと乗り換えがあるが、名鉄を使えば乗り換えなしで行ける。
多分、岐阜までの人も結構いたと思う。
電車待ちの列で、後ろの人に「これ岐阜に行きますよね?」と話しかけられる。
私も初めて乗るけど、「多分、行くと思います!」と根拠のない返事をした。
岐阜まで、1時間15分くらいだったかな。
名鉄岐阜駅についたけれど、ここからはナビだより。とりあえず、ホテルまで行こう。
トイレいっときゃよかった、って思いながら、とりあえず歩き始める。
「岐阜ってこんな感じなんだ」と感慨深くなりながら、無作為にとりあえず歩く。
歩いていたら、左手の方向に駅が見えてきた。
ああ、こっちはJR岐阜駅か。
そういえば、織田信長像があると聞いた。ホテルについて、荷物を置いたら見に行こう。
ホテルはJR岐阜駅の近くにあった。
チェックイン予定時刻より前だったから、荷物だけ預かってもらい、とりあえず散策がてら遅いお昼ご飯を食べに行く。
時刻は13:50頃、お腹はペコペコだった。
コンビニでもいいけど、どうせならその土地ででやってるお店で食べたいよね、と探してみる。
おにぎりとスープを出してるお店発見。
おにぎり大好きマンな私、ちょっとテンション上がる。
梅とちりめん山椒と塩昆布のおにぎり、タマゴスープとウーロン茶を注文。
木材とコンクリの打ちっぱなしが調和する感じが雰囲気あってまたいい。
少し緩めに握ってある感じだった、スープも程よい塩味、ほっとする。
テイクアウトもあったから、買って帰ろうかと思ったけど、懐事情もあるからちょっとやめた。
もう少しチェックインの時間まであるから、噂の織田信長像を見に行こう。
おお、何か着せられている!多分季節によって着せたりするのだろう。
ちょっとJR岐阜駅の中も散策して、中にあるスタバでもう一回休憩。
なんか、旅行いく度に、スタバに行っている気がするが、まあいいか。
地元の学生の子たちが、頭を寄せ合って勉強していたりするのを見ながら、ぼーっと過ごす。
あら、もう、チェックインの時間になっている、ホテルに戻ろう。
寒いかなって思って、ヒートテックを着てきたけど、鹿児島との差はそんなになさそうだ。
15時にチェックインだったから、そこから岐阜県美術館に行けないこともなかったけど、少し疲れたし、明日行くことにする。
とりあえず、休もう。
なんでこう、ビジネスホテルって落ち着くんだろう。
程よく狭いから?
ベッドでぼっーっとしていたら、いつの間にか寝てしまっていた。
はっ!と目が覚める。いかん、晩御飯食べいこう。
私はあまり冒険していくタイプじゃないから、迷子になりたくないので、わかりやすいところにホテルをとるし、ホテルからあんまり離れない。
けど、せっかく来たんだからと、晩御飯は外へ出かける。
JR岐阜駅へ。
また駅かーい!(笑)
ホテルの近くは、お店はあるけど、居酒屋さんばかりな感じだから、お酒を飲まない私はいまいち入りづらい。
さっき駅散策ときに、鶏屋さんがあったのを思い出して行ってみた。
岐阜には、鶏(けい)ちゃんというB級料理があると聞いていたし、そのお店にはあるっぽかったから行ってみることにしたのだ。
お店に入って、メニューを見ると、鶏ちゃんは2人前から載っていたけど、かわいい店員さんから、一人前にもできると聞いて、一人前で注文。
あとは、焼き鳥と、親子丼を頼んだ。
鶏ちゃんは、厚い石のような鉄板の上で、キャベツなどの野菜と鶏肉を、みそベースの味付けで、炊き煮したような料理だった。
みんな美味しかった。
なんだか、その土地で、その土地のものを食べた感じがして、嬉しかった。
帰りにコンビニに寄って、飲み物などを買って、部屋に戻った。
お金の心配とか、色々考えることはもちろんあるけれど、旅行している間だけは、そういうことはちょっと横へ置いておこう。
なんて、多少の現実逃避をしながら、その日は早めに休んだ。
明日は、いよいよ岐阜県美術館にいく、楽しみだ、そう思いながら。
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