ここ何日かで寒くなっていることで、まんまと風邪を引いてしまった。
もともとはアレルギー性鼻炎もちで、こういう時期に寒暖差で鼻水がよく出ていたタチなのだが、風邪はあまり引かない強さを持っていた(…はずだった。)
百歩譲って風邪を引いたとしても熱などほとんどでなかった。
なのだが、年を重ねるにつれて、風邪を引きやすくなり熱も出るようになった。
今回もそうだ。
寒気がして、熱っぽいところから「あれ?もしかして…」となり、くしゃみ鼻水、咳が止まらない。
一人暮らしをして体温計は持っていなかったから、実際どれぐらい上がったのかはわからないが、体のしんどさ、体熱感の感じから、38度台は出ていたんではないか、と思う。
仕事は休みたくなかったが、迷惑をかけてもいけないし、解熱剤など持ち合わせていなかったから、とにかく休養をとって、熱だけは下げたかった。
こんな時、一人暮らしはつらいものがあるなと思いつつ、まあ何とかなるかと案外楽観的だった。
次の日も体のだるさは続いていたが、とにかく何か食べなくてはと思った矢先、母から電話が来た。
「布団となにか持っていこうか」と。
実家には少し風邪を引いたようだということは伝えていたから、それで電話をくれたのだろうと思う。
私は寒い寒いといいながら、毛布一枚で過ごしていた。それは風邪を引くはずだ、と改めて思いつつ、自分で取りに行くことにした。
あと、食べれるものでも途中で買っていこうと思った。
コンビニで軽く食べれるものを買って、実家へ戻り、買ったものを手早く食べた。
まだ熱っぽいなと思って体温を測ると、37.8℃。測らなきゃよかったと思いつつ、実家で少し休憩をとった。
寒気がした。
と同時に、枕と毛布を母が持ってきてくれた。
ありがたいな、としみじみ感じた。
母は大げさな優しさはかけないほうだけれど、こういったときは一番に気にかけてくれる。
心配かけない、と気合を入れて、一人暮らしを始めたものの、心配かけてばかりだ。
こんな娘でごめんと思いつつ、眠りにつく。
起きたのは夕飯前だった。
母が「夕飯食べていったら」というので、甘えることにした。だが、食欲がなく、せっかく作ってくれたものを少し残してしまった。
「じゃあ私に頂戴」と母が言うので、私が残したものは母が食べてくれた。
少し休んだだけだったが、温かくして寝たおかげもあって、食欲のなさとは裏腹に、体のだるさは少し取れていた。
自宅に帰るのが少々めんどくさいなと感じつつ、帰途につく。
これを書いている今は、風邪症状は少々あるものの熱は完全に下がっていて、食欲も改善している。
年齢のせいにはしたくないし、今回の風邪はきっと、色んな状況が重なって、疲れから風邪を引きやすくなったのだろうと思っている。
でも、風邪一つで人のありがたみをしみじみ感じることができた体験だった。
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