足るを知るって難しい。

今、一人暮らしに向けて、自分のものを整理しているのだが、思うように進まない。

というのも、私はこだわりが強い分、物に対するこだわりの分だけものが増えていくタチで、洋服、コスメ、本、などはわんさかある。

もしかしたら、そういう人は多いのかもしれない。

物を買えば、母から「同じものを買っているんじゃない?」と言われてしまう。

自分の中では、すべて違うものなのに。

でも、違うものだと思って買っていると思っているにも関わらず、万遍に使い切れていないのも事実なのだ。

それも、よく自分でよくわかっている。

一時期、買い物依存症のようになったことがある。それについては以前も触れたことがあるかもしれない。

借金をしてまでとはいかなくても、何故こんな買い物がしたくなるのかわからなくなっていて、それが治まるまではネットショッピングは避けていた。(ネットショッピングが主だったから)

それからは、買い物には比較的慎重になった方だとは思うが、まだまだ買い物は多い方だろう。

どうにかならないものか、と考えていた時、ふと読んだ本に

「足るを知る」

という言葉が載っていた。

これは老子の言葉で、「足るを知るものは富む」、つまり「何事に対しても、満足する、という意識を持つことで、精神的に豊かになり、幸せな気持ちで生きていける」ということ。

言葉として理解はできる。

けど、これを実践できるか。ものであふれた生活をしている自分が。

ある時、これまた一人暮らしに向け、かたづけをしていると、大量の冬用靴下と、ハンドタオルがでてきた。ほとんど使用していないものが多かった。

きっと、使うつもりでしまい込んでいて、その存在を忘れていたんだろう。そして、更に買ってしまっている。

「足るを知る」状態には程遠い、と痛感した。

だが、この体験は使えないだろうか。

物を買いたくなったときには、まず持っているものを整理してみるのだ。

好きなものを買うことは悪いことじゃない。でもそれを活用できなかったら、とてももったいないこと。だから、買いたくなったとき、物を整理し、いらないものは処分して、買ったものがきちんと使えるようにする。処分できないと思ったら、「今買いたいものは、本当に必要か」と考える。

お店で買うときは、一旦買いたい気持ちを持ち帰り、持っているものを見直す。

一点ものや、遠出での買い物だとそれができないことがあるが、買ってしまったら、何か一つを処分するなどの決まりを作るなど。

とにかく、「自分は十分持っているということを意識していく」ようにするのだ。

ミニマリストのように最低限で過ごす、というようなことは必ずしもしなくてはいけないわけではないが、私の”使えていなかった靴下”のようなものがあるよりは、少しのもので使用できて満足する方がいいような気がする。

とはいいつつ、好きなものはコレクションするという人もいるし、一概に最小限にすべき!とは言えはしないんだけど。

物であふれている世の中だから、いっぱい無駄なものもあるだろうと思う。

「足るを知る」には難しい世界だなとも思う。

けど、その中で、自分にとって自分を豊かにしてくれるものを十分活用しながら、生活できたらいいなと思う、今日この頃でした。

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